2010年 09月 13日
cafe 六次元@荻窪
「おぎくぼ~ おぎくぼ~」と聞こえた瞬間
「あ、荻窪に行きたいところがある!」と思い出し、
隣りでうとうとしていた夫に「降りよう!」
しまりかけたドアからバタバタと飛び出しました。
最近買ったMOEの特集は「東京・絵本さんぽ」
しかもうれしいことに、「今回は、御茶ノ水、高円寺、吉祥寺など
中央線沿線の「絵本タウン」のとっておきのおさんぽコース」なのです!
知らないところもたくさんあって、行きたいところだらけだったのですが、
その中のひとつが荻窪にある六次元。
大好きだったカフェ・ギャラリー「ひなぎく」があった場所を引き継いだのだそう。
あの場所はもうないと思っていたので、MOEでそのことを知って嬉しくなり
ぜひ行ってみたかったのです。
階段を上がって前と同じ趣のあるドアを開けると、
懐かしい空間がそのまま残っていました。
お客さんがたくさんいたので、写真は撮れませんでしたが、
すみっこにあるちいさなギャラリースペースも、古本がたくさん並んだ棚も、
電車が通るたびにお店がごとごとと揺れるのも、
つまづきそうになるがたがたの床も、ひなぎくの頃のまま。
そんな、いろんな名残があるものの、もちろん新しい風も吹いていて、
そこはもう「6次元」の空間になっていました。
お酒もたくさん揃っているようなので、またゆっくり行きたいなあ。
大正九年に出版された本を、昭和53年にほるぷ出版が復刻したものです。
作者は明治・大正期の詩人・児童文学者の山村暮鳥(やまむらぼちょう)。
背表紙に「ヤマムラ・ボチオ」と書いてあるところがかわいい。
装丁のデザインも可愛いのだけど、その可愛さとは裏腹に
きのうのうちに読み終えた夫いわく、「子どもにはちょっと残酷な話だった」そう。